環境技術分野での次世代研究と人材育成を応援します
このたび、公益財団法人八洲環境技術振興財団の理事長を務めることとなりました清宮です。前理事長が築いてこられた信頼と実績を大切にしながら「環境技術の発展と社会への貢献」を胸に、より豊かな社会づくりに努めてまいります。
今日、私たちを取り巻く地球環境は目まぐるしく変化し、地球温暖化や資源枯渇は世界共通の喫緊の課題です。カーボンニュートラルや脱炭素社会の実現に向け、科学技術の果たす役割はますます大きくなっています。
当財団では、大学等の研究機関に従事する環境技術分野の研究者に対し、太陽光・太陽熱、風力、水力などの再生可能エネルギーや、省エネルギー関連技術等の研究活動への助成事業を行い、環境負荷の低減と資源消費の抑制に取り組んでいます。2014年1月に公益財団法人として認定を受けて以来、助成事業を継続し、2024年に10年目を迎えました。これまでに助成した研究者は延べ370名を超えています。
これからも、AIやデジタル技術を活用した革新的な環境ソリューションの研究支援、企業や研究機関の垣根を越えた成果創出、次世代研究者の育成支援、研究を通じた国際交流の促進等を行い、持続可能で豊かな社会の実現とわが国の産業発展に貢献してまいります。こうした取組みを進めるにあたり、産学協創の推進は不可欠であり、企業の知見や技術を活かした連携も重要です。当財団はその橋渡し役として、研究者と産業界がともに未来を切り拓く環境づくりに努めてまいります。

公益財団法人
八洲環境技術振興財団
理事長 清宮 茂樹
