事例紹介

国内では外資系グローバル企業が設備投資を活発化しています。株式会社NTTファシリティーズ様の案件では同社のグローバル空調プロダクトTF（タスクフォース）に協力し、外資系データプロバイダー事業者の大型データセンターにおける海外製空調機器の設置及び保守のローカライズ化等に携わっています。

株式会社NTTファシリティーズ　データセンターエンジニアリング事業本部

グローバル空調プロダクト TF長　 由佐 卓也様（中央）
フィールドサービス担当 担当課長　川内 英二様（右）
フィールドサービス担当 主査　　　村井 秀幸様（左）

グローバル空調プロダクトTF（タスクフォース）について教えてください。

近年では外資系データプロバイダー事業者の進出に伴い、超大型データセンターの設備投資が相次いでいます。超大型データセンターは、膨大なデータを高速で処理する際に発生する大量の熱を処理するため、空調設備が重要な役割を担っています。大型化するデータセンターへの顧客ニーズに対応するため、当社は海外メーカー空調システム等の商材についてフルラインアップ戦略を展開しており、海外製空調機器を扱う戦略チームとしてグローバル空調プロダクトTFを2014年に立ち上げました。このような当社の専門商社機能をご評価いただき、受注額は過去3年で5倍と急速に増加し、人員も拡大しております。さらに需要の急拡大に対応し、スムーズに事業を推進するために、空調機器のメンテナンス力が高い八洲ファシリティサービスさんに2021年からTF事業に参加いただいています。

八洲ファシリティサービス株式会社の対応についてご評価ください。

当社は従来から八洲電機グループさんとは国内メーカーの空調機器でお付き合いがありましたが、当TFプロジェクトでの海外製空調機器に不具合が発生した際に、迅速に調査や修理を実施いただいたことが契機となり、サポートをお願いしています。

顧客から依頼をされるデータセンターは、国内データセンター規模の10数倍と大規模で工事期間も2年以上かかりますが、八洲さんには常駐に近い形でご対応をいただいています。また顧客が世界中にデータセンターを保有するグローバル企業だけに、顧客独自のグローバルスタンダードや新たな要望も多く、空調機器システムのソフト変更も頻繁に発生します。八洲さんには技術力はもちろん、急なスケジュール変更や人員面でも柔軟に対応いただいています。

今後の取組みテーマと八洲電機グループへの期待をお聞かせください。

当TFプロジェクトにおける受注額は当初計画値を大きく上回り、受注したプロジェクト工事は2024～2025年にピークを迎えると予測されます。このような需要に対応するため、当社でも人員増強や品質管理体制の強化に取組む一方で、八洲さんにも人材面を含めた一層の手厚いサポートのご協力をいただきたいです。また、八洲さんには高い知見やノウハウを活かし、他の協力会社との連携を深めながら、その核となりプロジェクトを推進するなど、ぜひ当TFチーム全体の底上げに力をお借りできないかと期待しています。

空調機器はデータセンターを安定運用するための重要機器であると同時に、多量の電力を使用するデータセンターの省エネや電気代抑制において、工夫の余地がある製品です。八洲さんとの協働を高めながら、デジタル社会での重要インフラを下支えする役割を果たしていきたいと考えています。

海外メーカー製大型空調機