人財への取組み（健康経営）

『健康経営宣言』について

当社では、これまで従業員と家族の健康保持・増進のため、生活習慣病対策やメンタルヘルス対策等の各種施策に取組んでまいりました。
より一層この取組みを強化すると共に「働き方改革」や「ダイバーシティマネジメント」と連携しながら「健康経営」を推進するため、「八洲グループ健康経営宣言」を制定し、以下の重点施策に取組んでまいります。

『健康経営宣言』

当社は、「社員と社会に信用・信頼される会社」「社員と社会に愛される会社」「社員が協力・協調し、社会に貢献する会社」（「信・愛・和」）を経営理念に、経営ビジョンである「クオリティの高いエンジニアリング力を通じ社会に貢献するエクセレントカンパニーとしてサステナブルな未来を創造する」ため、従業員が健康であること、そして健康的に働くことが、重要な経営課題であるととらえています。 従業員の健康を積極的に支援する健康経営の推進を通じて、組織の活性化や生産性の向上を図り、その先にある社会に貢献することを宣言します。

健康経営推進責任者　代表取締役社長兼グループCOO　清宮茂樹

健康経営推進体制

健康経営推進責任者を代表取締役社長兼グループCOOとし、健康経営推進担当部門が産業保健スタッフ・健康保険組合と連携しながら、社員とご家族の健康に向け、施策に取組んでいきます。

健康経営の考え方

健康経営で解決したい経営上の課題

経営環境が厳しい時代において、組織の活性化は企業成長にかかせないものと認識しており、それはフィジカル面・メンタル面で健康な 社員がいてこそ実現できるものであると考えています。

課題を解決するために健康経営が掲げる目標

社員が健康でモチベーションがある状態で働いてこそ組織が活性化します。

社員のモチベーションを表す「ワークエンゲージメント」と生産性低下の原因と影響度を表す「プレゼンティーイズム」を定期的に調査し、その数値が改善することを健康経営全体の目標とします。

• ※ワークエンゲージメントとは、仕事に対してポジティブな精神状態であること。
• ※プレゼンティーイズムとは、身体的不調のために本来発揮されるべき仕事上のパフォーマンスの低下している状態であること。

• ※測定尺度　ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント・スケール
  仕事へのやりがいや達成感について質問する9項目に対して、「いつも感じる～感じたことが一度もない」の7段階で調査を実施し、従業員が仕事に関連したポジティブで充実した心理状態かを確認して、その9項目の合計数値の平均を算出しています。
• ※2023年度　測定人数376名　回答率73.0%

• ※測定方法　QQmethod
  何らかの健康問題があるものに対して「仕事に一番影響をもたらしている健康問題は何か」、「1か月間で何日間その症状があったか」などを質問し、それが症状のない時に比べどの程度の仕事量になるかを把握します。そして、症状がある際のパフォーマンス低減割合に平均時給を掛け、1か月1人あたりの損失金額を算出します。
• ※2023年度　測定人数376名　回答率73.0%

目標を達成するための健康経営の重点施策

「職場の健康」「こころの健康」「からだの健康」の3つの観点から重点施策を推進することにより、社員の健康意識を向上させ、「社内コミュニケーションの活性化」「運動習慣の定着」「禁煙の推進」及び「適正体重維持」を実現するよう社員に働きかけることで、最終的な目標の達成を目指します。

戦略マップ

重点施策

重点施策に対する取組み実績と目標及び成果

（1）職場の健康

年間総労働時間のひとりあたりの更なる減少

有給休暇取得率の更なる向上

（2）こころの健康

産業保健スタッフ拡充による健康相談の利用促進

当社の産業医・保健師面談者（延べ人数）

（3）からだの健康

①健康診断受診の推進

• ・BMI適正体重維持者率58.9%（2023年度実績）

②運動機会の増進（運動習慣率の向上）

2023年度実績

• ・スポーツエールカンパニー2024 認定
• ・「1日8,000歩　歩こうキャンペーン」の実施
  ウォーキングイベント（歩数競争）2024年2月実施　参加率70.0%
• ・MINATO シティハーフマラソン2023 協賛

2022年度実績

• ・スポーツエールカンパニー2023 認定
• ・がん対策推進企業等連携本部より「がん対策推進優良企業」として表彰
• ・「1日8,000歩　歩こうキャンペーン」の実施
  ウォーキングイベント（歩数競争）2022年10月実施　参加率32.5%
• ・MINATO シティハーフマラソン2022 協賛

2021年度実績

• ・スポーツエールカンパニー2022 認定
• ・「がん対策推進企業アクション」に参画
• ・「1日8,000歩　歩こうキャンペーン」の実施
  ウォーキングイベント（歩数競争）2021年10月～2022年2月実施　参加率35.0%
• ・健康セミナー（eラーニング）の実施

2020年度実績

• ・スポーツエールカンパニー2021 認定
• ・「1日8,000歩　歩こうキャンペーン」の実施
  • 出社・営業訪問先など最寄り駅から徒歩20分以内の距離は歩く
  • 階段利用の促進（3フロアー以内の移動は階段を利用）
  • スタンディング会議の推進
  • 運動靴、リュック通勤の推奨
  • ウォーキングイベント（歩数競争）　2021年2月実施

2019年度実績

• ・MINATO シティハーフマラソン2019 協賛
• ・八洲スポーツ同好会活動の支援開始
• ・全社員を対象とした職場スポーツ大会費用補助制度を新設

（1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者の割合）

③喫煙者の減少

2020年度より実施

• ・禁煙サポートの充実
• ・禁煙サポートプログラムの実施
  • 産業医、保健師による禁煙指導
  • 禁煙補助剤購入補助（上限6千円）
  • 禁煙外来治療費全額補助
  • 禁煙教育　健康講話（たばこの健康への影響について）
  • 禁煙希望者へのアプローチ（禁煙外来治療）

2019年度実績

• ・禁煙外来治療費全額補助
• ・喫煙室での紙たばこの禁止

■ 女性の健康課題に関する施策の状況

婦人科健診

• ・2021年度より婦人科検診（乳がん・子宮頸がん検診）の費用を全額補助しています。

婦人科健診受診率

• ※希望者のみ受診。
• ※乳がん検診は35歳以上を対象とする。
• ※子宮頸がん検診はすべての女性社員を対象とする。

2023年度実績

• ・保健師講話「婦人科検診とセルフチェック」
• 実施日：2024年2月15日（木）
• 受講方法：本社会議室およびオンライン会議での同時開催
• 受講率：85.2%
• 受講者満足度：96.7%

2022年度実績

• ・動画配信セミナー「女性のためのこころと身体セミナー」
• 実施日：2023年2月17日（金）～2月28日（火）
• 受講方法：動画の視聴
• 受講率：81%
• 受講者満足度：85.1%

2021年度実績

• ・保健師講話「働く女性の健康について～女性のライフサイクルと栄養～」
• 実施日：2021年12月6日（月）、15日（水）、16日（木）
• 受講方法：本社会議室およびオンライン会議での同時開催
• 受講率：100%

その他

• （※1）健康診断結果より把握
• （※2）ハイリスク者医療機関受診率は2022 年度より把握
• （※3）BMI値が18.5～25未満のもの（40～64歳）
• （※4）傷病による休暇日数（長期欠勤者の平均日数）
• （※5）2023年度　測定人数376名（回答率73.0％）
• （※6）厚生労働省による評価基準
• （※7）自身の健康保持のために、日常的に運動をすること意識し、かつ実践できていると回答した従業員の割合
• （※8）休業期間4日以上の労働災害

• ・健康企業宣言「金」認定（2020年度より継続）
• ・産業保健スタッフの充実　かかりつけ医・保健師との契約（2021年度）
• ・八洲安全協力会にて健康経営セミナーを実施（2022年度・2023年度）
• ・禁煙セミナーの実施（2022年度）
• ・健康経営の投資額　29百万円（2023年10月～2024年9月）
• ・歯科検診の実施（2020年度より継続）

健康経営の実施による効果

当社は2017年度より健康経営を取組みはじめており、2019年度より従業員アンケートを実施し健康経営の効果検証を始めています。
2019年度と2023年度を比較すると

• ・運動習慣率　21.1％ → 29.4%（8.3％改善）
• ・適正体重維持者率　54.0% → 58.9％（4.9%改善）
• ・ワークエンゲージメント　24.3点 → 24.6点（0.3点改善）
• ・プレゼンティーイズム　67,142円→ 57,174 円（9,968円改善）

当社は戦略マップに基づき効果検証を行っており、3年という短期間での効果検証ではあるが、取組み状況に関する指標、意識・行動変容に関する指標、最終的な目標すべてにおいて改善傾向にあり、健康経営の実施が健康課題の改善および企業課題の改善によい影響をあたえていると考えます。